「黒豆」の正式名称は「黒大豆」といいます。「黒豆」といえば、丹波篠山(兵庫県)が有名ですが、奈良県宇陀地域の「黒豆」も特産地として有名です。
宇陀の「黒豆」の特長は、通常の黒豆と比べて大粒で皮が破れにくく、漆黒の色つやでふっくらしていて、甘みもあります。良質のタンパク質が豊富で、健康面からも注目されています。
宇陀の「黒豆」とは
奈良県宇陀地域を中心に栽培されており、緑の山々に囲まれた宇陀市は、標高が300~400mあります。肥沃な土壌と、夏期が冷涼な昼夜の気温差が大きい高原性の気候のため、「黒豆」の生産に適しているとされています。平成16年には、「JAならけん(奈良県農業協同組合の通称)宇陀地区黒大豆小豆生産部会」が設立され、本格的な栽培が行われるようになり、作業の省力化のための共同機械が導入されました。
伝統の技術で丹精込めて栽培された宇陀産の「黒豆」は、大粒で皮が破れにくく、ふっくらとしています。宇陀地域では、収穫までに時間を要する「黒豆」の栽培には、労を惜しまずにまめに働けという意味から「豆づくりは手まめ、足まめ、こまめ」と言い伝えられています。
ふる里宇陀黒豆枝豆まつり
宇陀市特産品の「黒豆」をPRするために消費者との交流イベントとして毎年10月に開催されています。黒豆や枝豆を収穫する体験(枝豆収穫体験は1,000名様限り、1回300円(1株))ができるほか、黒豆味噌を使った味噌汁や煮豆、枝豆などの試食(先着2,000名様)も行われ、奈良県内外から多くの方が訪れる人気のイベントとなっています。
また、平成28年から奈良県東部農林振興事務所、JAならけん及び同生産部会が連携して「黒大豆・黒大豆枝豆講習会」を開催し、後継者の育成と品質の向上に取り組んでいます。
健康食品としての「黒豆」
「黒豆」といえばおせち料理では欠かせないものとなっていますが、「まめ」はもともと、丈夫・元気・健康などを意味する言葉です。また、黒には魔よけの力が有るといわれており、一年をまめに(元気に)働き、まめ(健康)に暮らせるようにと、邪気を払い無病息災を願った食べ物です。
近年、この「黒豆」が健康面でも注目されているのは、大豆特有のたんぱく質やレシチン、イソフラボン等の他、黒い皮に含むアントシアニン等健康のために大切な要素を持つことからです。「黒豆」は「黒大豆」なので、畑の肉といわれる大豆のようにたんぱく質を豊富に含んでいます。「黒豆」はたんぱく質以外にも、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンなどのミネラルのほか、サポニン、リノール酸、レシチンといった不足しがちなアミノ酸やウレアーゼをはじめとする酵素も豊富に含んでいます。また、黒大豆の煮汁が血液をサラサラにし、流れを良くするとも言われ、注目されています。
宇陀の「黒豆」を奈良県で購入
宇陀産の黒豆(甘煮)が道の駅「宇陀路大宇陀」で購入することができます。なお、「ふる里宇陀黒豆枝豆まつり」開催期間中は、開催地にて直売も行っています。
・道の駅「宇陀路大宇陀」
【住所】
〒633-2164 奈良県宇陀市大宇陀拾生714-1
【連絡先】
TEL:0745-83-0051 / Fax:0745-83-0789
宇陀の「黒豆」を東京で購入
奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」で購入することができます。
【住所】
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 日本橋室町162ビル1F・2F
【開館時間】
10:30~19:00
【休館日】
12月31日~1月3日
【電話番号】
TEL:03-3516-3931 FAX:03-3516-3932
1Fショップ直通:03-3516-3933
【アクセス】
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前駅」(A1出口上がってすぐ)
東京駅八重洲口からメトロリンク日本橋(無料巡回バス)で5分「地下鉄三越前駅」下車
奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」で購入できる宇陀産の「黒豆」を使った商品
1.黒豆きなこ丸
製造者:株式会社小谷商店、販売者:ウェルネスフーズUDA
奈良・宇陀産の黒大豆を100%使用し、黒大豆を煎り上げ、黒豆きな粉をまぶしています。外側はカリッとした香ばしい食感で、中身はほっこりとした食感を味わえます。
内容量80g、500円
(写真:奈良県アンテナショップ「黒豆きなこ丸」)
2.黒豆しぼり
株式会社テラスTS
宇陀産の黒豆を使用し、ふっくらと柔らかく煮上げた豆菓子で、甘さを抑えており飽きがこないおいしさです。
内容量90g、700円
(写真:奈良県アンテナショップ「黒豆しぼり」)
3.宇陀の黒豆小丸
株式会社テラス T
宇陀産の黒豆をたっぷり使用し、さっくりした食感とあっさりした味わいが楽しめるせんべいです。風味豊かな黒豆の存在感をしっかり味わえる、お茶うけにぴったりの豆菓子です。
内容量60g、440円
(写真:奈良県アンテナショップ「黒豆小丸」)
4.小谷のお豆さん
株式会社小谷商店
丹波篠山の種を宇陀で植えて、収穫した黒大豆です。
内容量80g、630円
(写真:奈良県アンテナショップ「小谷のお豆さん、黒豆大豆」)
≪黒豆大豆の使い方について≫
・黒煎り豆
コーヒーや、お茶のお供にそのままお召し上がりください。
・黒豆酢
たっぷりつかるくらいのお酢に黒煎り豆をつけて、出来上がりです。
約1週間で紅色になります。
・黒豆茶
急須に10g(20粒)、熱湯に注ぎ5分程度おくと飲めるようになります。
黒豆を炊きだす場合は、3分くらいでお飲みください。お茶出しをした後の
豆もおいしく食べられます。
・黒豆ご飯
炊飯器に研いだお米、酒、塩を入れて、普通のお米を炊くときの水加減にし、黒煎り豆を入れて1時間つけておきます。その後スイッチを入れて炊くと、香ばしくおいしいうす紫色のご飯になります。お好みで、黒豆大豆に合わせ酢(酢40ml、塩小さじ1杯、砂糖大さじ2杯と1/2)を加えて混ぜれば黒豆酢になり、黒豆酢が入ると桜色したご飯になります。
宇陀の「黒豆」をオンラインで購入
奈良県アンテナショップ「奈良まほろば館」で購入できる「黒豆きなこ丸」や「小谷のお豆さん」等を製造している株式会社小谷商店にて、電話またはFAXで購入できます。
ご注文方法や送料・代引手数料等は下記URLをご参照ください。
株式会社小谷商店ご注文のページ
http://kotanishouten.jp/order.html
【住所】
〒639-1134奈良県大和郡山市柳2丁目23
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TEL/FAX0743-55-2266
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