喜多方ラーメン(きたかたラーメン)は、福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンです。
喜多方ラーメンは、札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンのひとつに数えられています。
この記事では、福島県喜多方市の老舗ラーメン店、御三家を紹介しています。
さらに、喜多方ラーメンの味がお店ごとに工夫され、お店の数分、楽しめることがわかります。
(写真:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン)
「河京の喜多方ラーメン」は、福島県アンテナショップで、人気の特産品です。
今回、取材させていただいた福島県アンテナショップ(東京都日本橋)で、「河京の喜多方ラーメン」は、人気の特産品です。
(写真:福島県アンテナショップ)
(動画:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン)
価格
「河京の喜多方ラーメン」5食入り(黄箱)
1,000円(税込み)
(写真:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン 値札)
喜多方市の概要
喜多方市は、福島県の西北部、会津盆地の北部に位置し、西北には飯豊連山(いいでれんざん)があります。
喜多方市の産業は、稲作を中心とした農業が基幹産業となっており、地場産業である醸造(酒、味噌、醤油)、漆器、桐加工業などの伝統的な産業が息づいています。近年は、蔵とラーメンの観光産業が伸びています。
喜多方市の地図
喜多方市の観光情報
喜多方観光物産協会のWebサイトで様々な情報が見られます。
・グルメ、お土産(ラーメン、そば、郷土料理、酒、物産)
・見る、感じる(蔵、神社、仏閣、文化、歴史、自然、伝統芸能、近代化産業遺産、アート)
・体験する(伝統工芸、農業、遊ぶ、食品加工体験)
・泊まる、癒やす(温泉、旅館、民宿、日帰り温泉、農泊)
・アクセス、交通案内(喜多方市へのアクセス、市内二次交通、軒先パーキング)
・パンフ、マップ(各種ガイドブック、花マップ)
・お知らせ、イベント紹介
・駐車場、観光案内所
喜多方ラーメンの特徴
喜多方ラーメンのスープ、麺、具
スープは、創業以来醤油一筋のお店あり、あっさり風味や、こってり風味あり、魚介系ベースのお店があれば動物系ベースの店もあり、醤油、味噌、塩と一通り揃えている店もあればと、千差万別いろいろな美味しさが楽しめます。
麺は、「平打ち熟成多加水麺」です。多くは、幅が約4mmの太麺で切刃番手は12番および14番が使われます。一般的な「平打ち熟成多加水麺」より水分を多く含ませ、じっくりねかせて作りますがコシと独特の縮れがあり食感は柔らかいのが特徴です。
具は、チャーシューを主として、ねぎ、メンマ、なるとなどが一般的な構成です。
人口約5万人の喜多方市に100軒以上のラーメン店があります。これだけのラーメン店があれば、各店が味を競って美味しい「喜多方ラーメン」ができるのもわかります。老舗店に加え、新店もがんばっています。喜多方ラーメンは、現在も進化しています。
喜多方市で食べる喜多方ラーメンは、水が美味しい。
喜多方市内に送られる地下水・水道水は、「平成の名水百選」に選ばれた熱塩の「栂峰渓流水(つがみねけいりゅうすい)」を多く含んでいます。
喜多方市では、栂峰渓流 黒滝飯豊山の伏流水を使い、醤油や味噌が作られ、麺が作られます。そして、地元でとれた食材などを使い喜多方ラーメンが作られます。
環境省選定 平成の名水百選 栂峰渓流水
環境省では、水環境保全の一層の推進を図ることを目的に「名水百選」(昭和60年選定)に加え、新たな名水「新・名水百選」を選定しました。
喜多方市は、多くの関係機関および市民の協力を得て、平成20年3月に「栂峰渓流水(つがみねけいりゅうすい)」を「新・名水百選」の候補として応募いたしました。
栂峰渓流水は、日本百名山「飯豊山(いいでさん)」に連なる会津百名山「栂峰」(標高1541メートル)にあります。この付近には、オオシラビソの群生地(約36ヘクタール)があり、昭和54年福島県自然環境保全地域に指定されています。また周辺地域では、昭和60年ふくしま緑の百景「日中大桧沢(おおひざわ)のブナ原生林」が選定されています。
このように、水量・水質・景観の3拍子そろった栂峰渓流水は、全国から推薦のあった162ヵ所の中から選ばれた環境省選定「平成の名水百選」100ヵ所の一つとなりました。
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=13
飯豊山(いいでさん)とは、
飯豊山(いいでさん)は、飯豊山地の標高2,105mの山です。福島県と新潟県そして山形県三県の県境にあります。
飯豊山は、磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひこくりつこうえん)内に位置し、日本百名山のひとつに数えられています。
飯豊山に登山される方は、喜多方市役所のWebサイトに、山開きのお知らせなどが掲載されています。
https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/
飯豊山の地図はこちら。
喜多方ラーメンの歴史
喜多方ラーメンの歴史は、大正末期から昭和初期にさかのぼります。当時、喜多方市内で一青年がチャルメラを吹き屋台を引いて支那そばを売り歩いていました。その手作り支那そばこそが、喜多方ラーメンの元祖と言われています。地域特産品として有名になった食品の中では、ルーツがはっきりしている珍しい事例です。
喜多方ラーメンが有名になった要因
喜多方ラーメンが有名になったのは、喜多方市が「蔵のまち」で、観光客が来ていたからです。
喜多方市は、古く昔から醤油、味噌、清酒の醸造業が盛んに行われており、醸造蔵が多く使われていました。蔵を撮る写真家から「蔵のまち」としての知名度があがり、喜多方市に来た、写真家や観光客が喜多方ラーメンを食べ、口コミから広まっていきました。
朝ラーとは
喜多方市では、朝からラーメンを食べることを「朝ラー」と言っています。
朝ラーができたきっかけは、諸説あります。昔、「市内の3交替制の工場に勤務していた人たちが、夜勤明けにラーメンを食べた」や「農家の人が朝早い農作業を終えてラーメンを食べた」など様々です。ずっと昔から朝からラーメンを食べることは、喜多方の人にとって、ごく自然なことのようです。
観光シーズンには、地元住民の朝ラー枠を越えて、朝からラーメンを食べる観光客がいるほどです。
喜多方の地元ラーメン店、御三家の「源来軒」「満古登食堂」「坂内食堂」
喜多方市の地元では、御三家と呼ばれているラーメン店(源来軒は中華料理店)があります。
源来軒(げんらいけん)
源来軒は、喜多方ラーメンの元祖、発祥のお店です。
源来軒は、大正末期に中国から日本へやってきた祖父藩欽星氏が屋台から始めた、喜多方ラーメンの元祖と言われる老舗です。何十年経っても、当時の作り方、味を守っています。麺や餃子の皮や餡も、すべて手打ちで手作りです。基本を大切にし熟練の技で作りこんでいます。
おすすめは、手打ちラーメンと手作り餃子です。
ラーメンのスープは、はじめすっきりとした口当たり、そこから醤油や魚介由来の風味、甘みやら旨みが一気に広がってきます。そして、その味わいが口の中で続き、食べ進めるほどに旨みで満たされます。味わい深くてコクがあり、いつまでも楽しめるスープです。
・店内写真
・口コミ
・地図
満古登(まこと)食堂
喜多方ラーメンとして紹介された最初のお店です。
満古登食堂は、研究に研究を重ね、喜多方産の醤油をベースに、煮干と豚骨でダシをとる喜多方ラーメン(当時は支那そば)を作り出しました。
醤油味の喜多方ラーメンは、満古登食堂が代表的な存在であり、満古登食堂の醤油味が基本になったといわれています。
・店内写真
・口コミ
・地図
坂内(ばんない)食堂
坂内食堂のおすすめは、「肉そば」です。
「肉そば」のスープは、あっさりでコクがあります。麺は、多加水の太麺で、モチモチとした食感です。スープとの絡みもよいです。
さらに、特製醤油で煮込んだチャーシューが麺を覆い隠してしまうほど盛られています。
注文は、すべて先払いになっています。カウンター越しに注文して席に座ります。
・店内写真
・口コミ
・地図
河京(かわきょう)の喜多方ラーメン
河京は、喜多方に本店がある創意工夫に富む元気な会社です。
朝からラーメンを食べる「朝ラー」の命名者は、「河京」佐藤 富次郎 社長だそうです。
「河京の喜多方ラーメン」のおいしさ
河京の喜多方ラーメン「黄箱」
(写真:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン)
じっくりと熟成した縮れ太麺と、コクあるすっきりしたスープです。
おうちで毎日食べても飽きない味に仕上がっています。
・おいしいラーメンの作り方
(1)麺をゆでるお湯と、スープのお湯の2種類を沸かします。
麺をゆでる鍋は、大きめな鍋をお使いください。お湯は、たっぷり沸かします。
麺ゆで用のお湯と別に、スープ用のお湯(約300cc+丼を温めるお湯)を沸かします。
スープ袋を鍋のふたの上に乗せ温めます。温めすぎると袋が破れますので注してください。
(2)スープ用のお湯が沸騰したら、ラーメンの丼にお湯を入れ、丼を温めておきます。
後ほど温め用のお湯は、スープ用のお湯と入れ替えます。
(3)麺をゆでるお湯が沸騰したら、麺を入れ軽く箸でほぐします。
ゆで時間は、太麺の場合3分~3分半、細麺の場合2分ほどゆでます。
(ゆで時間は、目安です。お好みで調整してください。)
麺が浮き上がり、麺の芯に少々白いところが残っている状態がベストなゆであがりです。
(4)麺がゆであがる直前に、丼の温めようお湯を捨て、温めた丼にスープ袋のスープを入れて熱湯(約300cc)を注ぎます。
(スープ袋にスープが残らないよう絞り出してください。)
(5)ゆであがった麺は、素早くゆで汁をよくきり、丼に移します。
(ネギも調理直前に切ると香りが引き立ちます。)
(6)できあがりです。
・もっともっと美味しく食べたい方への極意
その1)メンマ、チャーシュー、ネギ、ナルト、ほうれん草など具材を用意します。
その2)スープは、約300ccのお湯で割ります。(あくまでも目安です。お好みで調整してください。)
その3)麺は、ゆであがる前に軽くひともみします。(麺のちぢれが増えて、スープがより絡みやすくなります。)
その4)湯切りは、しっかりと行います。
その5)麺のゆであがり後の調理は、すばやくします。
その6)出来上がったら、さっそく食べはじめます。
製造者
株式会社 河京(かわきょう)
本社所在地:福島県喜多方市松山町村松字常盤町2681
設立:昭和61年6月3日(創業昭和31年)
従業員数:約70名
公式サイト
河京のあゆみ
昭和31年
佐藤富郎が山菜加工にて河京商店を設立
昭和38年
現在地にて第一工場竣工きのこ缶詰製造開始
昭和56年
7月7日 河京喜多方駅前店オープン
昭和57年
デパートとの取引開始
昭和60年
喜多方ラーメン取扱開始(OEM)
昭和61年
株式会社 河京 法人化
喜多方ラーメンブーム
昭和63年
喜多方ラーメン製造開始 おかゆ缶詰製造開始
平成元年
デパート催事、市場での朝売り開始
平成2年
東京営業所開設
平成6年
第三工場竣工半生うどん製造開始
9月22日 本社社屋完成
平成10年
6月7日 喜多方市に会津喜多方ラーメン館オープン
平成12年
4月25日 喜多方市に会津喜多方ラーメン館2号館オープン
佐藤富次郎 代表取締役社長就任
平成14年
第1回ふくしま県産品コンクールにおいて「手巻きラーメン」がふくしま特選品大賞受賞
通販部門立ち上げ
東京営業所 埼玉県蕨市へ移動
平成15年
9月24日 会津若松市にラーメン館会津店オープン
平成19年
7月11日 ラーメン館会津店が、めん屋河京へリニューアルオープン
平成20年
9月10日 第二工場新設
佐藤富次郎 会津喜多方商工会議所 副会頭に就任
平成23年
4月20日 河京喜多方駅前店震災の影響により閉店
4月23日 会津喜多方ラーメン館リニューアルオープン
同 日 会津喜多方ラーメン館2号館がうまいもの館へリニューアルオープン
4月29日 猪苗代町に河京ラーメン館猪苗代店オープン
平成24年
第26期 売上11億4999万円
10月1日 八重3食箱・八重3食手提げ 販売開始
大河ドラマ「八重の桜」放映(2013.1.6)に伴い新商品販売開始
12月 みしらず柿スライス本格製造開始
平成26年
5月 半生レンジ麺販売開始
11月 河京新キャラクター名をTV・新聞にて一般公募
平成27年
1月17日 河京キャラクター”ふうちゃん家族”授賞式
4月18日 Coccotreeカフェオープン
成分等
河京の喜多方ラーメン「黄箱」
(写真:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン「黄箱」 )
・商品名
喜多方ラーメン黄箱5食入(スープ:醤油×3/味噌×2)
・名称
生ラーメン
・原材料名
麺:
小麦粉、還元水飴、食塩、酒精、かんすい、加工デンプン、貝Ca、クチナシ黄色素
醤油スープ:
醤油、食塩、ポークオイル、チキンエキス、香味油、たん白加水分解物、植物油脂、砂糖、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、(原材料の一部に大豆、小麦、鶏肉、ゼラチン、豚肉を含む)
味噌スープ:
味噌、食塩、胡麻油、香味油、にんにく、ポークオイル、胡麻、生姜、モルトエキス、チキンエキス、唐辛子、調味料(アミノ酸等)、酒精、(原材料の一部に大豆、鶏肉、豚肉、小麦、ゼラチンを含む)
・内容量
787g(麺120g x 5、醤油スープ35g x 3 、味噌スープ41g x 2)
・賞味期限
製造日より45日間
・保存方法
直射日光、高温多湿をさけて保存してください。
また生麺は冷凍保存も可能です(スープは常温保存で結構です)。
賞味期限内に、冷凍庫(-18℃以下)で保管しますと2ヶ月くらいおいしくお召し上がりいただけます。
なお調理の際は、沸騰したお湯に凍った麺をそのまま入れゆであげてください。
・使用上の注意
生ものですので、お早めにお召し上がりください。
(写真:福島県アンテナショップ 河京の喜多方ラーメン「黄箱」 )
・本商品に含まれているアレルギー物質
大豆、小麦、鶏肉、ゼラチン、豚肉、ごま
・栄養成分表示
*醤油味1食分155g当たり
エネルギー 376kcak
たんぱく質 11.6g
脂質 6.1g
炭水化物 68.6g
ナトリウム 2.997mg
食塩相当量 7.6g
*味噌味1食分161g当たり
エネルギー 418kcak
たんぱく質 13.3g
脂質 7g
炭水化物 73.8g
ナトリウム 2.832mg
食塩相当量 7.2g
「河京の喜多方ラーメン」を福島県で購入
会津喜多方ラーメン館本館
〒966-0821 福島県喜多方市梅竹1
公式サイト
Googleマップで場所を表示
河京 ラーメン館 猪苗代店
福島県耶麻郡猪苗代町三ツ和前田34-1
公式サイト
http://kawakyo.co.jp/inawashiro/
Googleマップで場所を表示
「河京の喜多方ラーメン」を東京で購入
福島県アンテナショップで「河京の喜多方ラーメン」を購入できます。
福島県アンテナショップは、店舗面積が大きく、福島県の特産品を約2500品目、取り扱っています。
(写真:福島県アンテナショップ)
日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)
最寄り駅:東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A8出口から徒歩3分
住所:東京都中央区日本橋室町4-3-16柳屋太洋ビル1F
営業時間:平日 11:00-20:00/土日祝日 11:00-18:00
※年末年始等に休館日があります。
福島県 アンテナショップ 日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)
「河京の喜多方ラーメン」を通信販売で購入
「河京の喜多方ラーメン」楽天市場の通販サイトです。
https://item.rakuten.co.jp/kodawaritohokuya/kyk0001/#kyk0001
「河京の喜多方ラーメン」製造会社の河京、公式ホームページの通販サイトです。
取材協力
日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)
福島県 アンテナショップ 日本橋ふくしま館-MIDETTE(ミデッテ)